姪は叔父さんに恋してる


―――


「お母さん達は部屋の外に出ているから、八智絵は叔父さんにお別れ言ってからいらっしゃい。」

「うん。」

9時近くなってきた頃。
いつまでも病室に居ては、叔父さんが落ち着いて眠れないだろうから、私達大賀一家は帰宅することになった。

叔父さんから離れたくなかったけど、私がいたんじゃ叔父さんは気を遣って起きてるかもしれないから渋々。


お母さんは持ってきた、叔父さんの着替えなどの荷物をベッド脇に置き、先に部屋を出て行く。

そして私は、

「叔父さん、また明日、来るからね。」

別れの辛さを隠すために、ギュッと叔父さんに抱きついた。
流石に手加減はしたけど。

「明日だけじゃない。明後日も、明々後日も、毎日来るよ。
退院するまで毎日毎日…、私、来るからね…。」

「はは。早くて全治一年と言われたんだぞ。本当に毎日来れるか八智絵?」


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