みひつの天然色
「あの、帰るんだけど」

「・・・そうか。オレ、そんなに寝てた?」

「うん」

透夜が、起き上がる。

「じゃ、オレも帰る」

「保健の先生は?勝手に帰っちゃいけないんじゃ」

「大丈夫。適当に帰れって言われてる」

透夜は、脱いでいたジャケットを羽織る。

「あの、さ」

「え?」

「そんな、見ないでくれる?」

言われて、慌てて、目をそらす。

だって、何か、透夜は、いちいち、かっこいい。

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