キミの隣に

 
『あっ狩野センセと比べて
おちょくるつもりだろ?
キミ。』

『当たり』

『ホドホドにしておきなよ?』

結構、繊細なんだから。

心当たりのある
いくつかのシーンを
思い出した。

『大丈夫だよ。パイは、
こっちにあんだから♪』

『なんだそりゃっ?!』

『いいから、いいから!
もう一軒いこーぜーっ♪

アイツをおちょくる機会なんて
そうそう、ないんだぜ?!
仕返ししておかねーとな♪』

そういって
楽しそうに先を歩く透を
追いかけていった。



・・・そこで走ったから

焼酎が回っちゃって
・・・そのあと
記憶がないんだよね・・・



なんか、普段の透からは
聞かないような話を
きいた気がするんだけどなあ。


まっ、いっか

忘れるくらいだから
たいした話じゃないんだろ。


 


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