君はまた僕を好きになる。

「…愛理…元気でいるかなぁ…」


「大丈夫だよ。きっと…」


「あっくん─…」


「彼女には…アイツがついているからな──」



「そうだよね…。うん。きっと、大丈夫─…。」



愛理ちゃんは、あの後、単身でアメリカに渡った。


直人の夢を叶える為に。


直人の夢─…それは─…



「敦史さん、待っててくださいね。

いつか、必ず敦史さんにメチャクチャいいと言わせるぐらいの曲を作って帰ってきますんで」



そう、彼女は、直人の夢だったという作曲家になる為に、養父母の力を借りずに貯めたお金で、いろんな曲に触れたいからと、先月、この海を渡り、アメリカへ旅立った。



優香と一緒に空港へ見送りにいくと

優しそうな養父母と抱き合い泣いていた。
直人がいなくなってから、彼女がどう生きていくのか心配だった俺達は

素敵な家族に恵まれ夢に向かって生きていく強さを得る事ができたんだと、俺と優香は胸を撫で下ろした。



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