時計仕掛けの宝石箱
恥ずかしさを堪えるためのその行動は、小さい子どものようで‥



‥可愛らしかった。



響也は即座に競り上がってきた想いを叩き潰した。そして自分の胸の奥に、幾つもの鍵をかける。



‥あんなの、反則だ。



蜜羽とは別の意味で顔が赤くなりそうなのを、理性と根性で防ぐ。

「‥や、響也!」

突然現実に帰らされた大声に驚いて、蜜羽を見る。

「何?」

内心の葛藤に夢中で聞こえていなかったなどと言えるわけもなく、普通を装う。

けれど今度は蜜羽も引き下がらなかった。
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