時計仕掛けの宝石箱
「どうしたの?今日の響也、何だか変だよ?」

「そうか?いつもと変わらないけど」

「嘘」

「嘘じゃない」

「響也は嘘ついてる時、そうやってムキになって即答するよね、昔から」

「‥‥」

流石に幼稚園時代からの付き合いだけあって、突っ込む所が鋭い。

下手に言い返せなくなって、苦し紛れに視線を逸す。

「逃げるの?」

冷めているように見えて負けず嫌いの響也の性格を知っての発言。

蜜羽の意図が分かっていても誘いに乗りそうな心が、より焦りを生む。

「何があったって、お前には関係ないだろ」

「!」

しまったと思ったが、後の祭り。

響也の突き放した言い方に、蜜羽が怯むのが視界の端に映った。
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