時計仕掛けの宝石箱





響也は蜜羽を抱えたまま、廊下を激走していた。

耳元に口があるかのように、自分の呼吸音が間近に聞こえる。

腕も徐々に怠く(ダルク)なり、だんだん下がってきている。

蜜羽はかなり軽いのだが、流石に走っているとなると、負荷が掛かってくる。

それでも蜜羽を落とすまいと、速度を緩めまいと、疲労した体に鞭を打つ。








‥クソっ!何なんだよ、アレは‥!!








そう、響也は追われていた。
< 127 / 195 >

この作品をシェア

pagetop