時計仕掛けの宝石箱
意を決して上階に上がったまではいいものの‥その途端に、謎の生物からの襲撃を受けたのだ。

廊下に顔を出した直後、廊下でうろついていたソレに見つかり、脅威の歓迎を受ける事になった。

幸い、周囲を十分に警戒していたために直ぐに逃げの姿勢をとる事が出来た。

化け物は、世間でいうところのゾンビのようで、一応人型ではあった。

手足が上下逆さまに付いている事だけは、人と大きく違ったが。

それなのに何故か、響也と遜色無い速さで追ってくる。

身体能力には自信があった響也だったが、あくまで人間の範囲であると、改めて実感した。

肺の痛みに顔をしかめながら、響也の脳内はかつて無い規模の混乱が起きていた。
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