時計仕掛けの宝石箱
放置された蜜羽だが、既に少年の事は見えておらず、答えの無い思考でいっぱいになっていた。

強固に固められていたからこそ、一度決壊してしまったソレは、簡単には戻らなかった。






(‥わたしはダメなの?いたらジャマになっちゃうのかな‥?

‥でもヤだよ‥。ヒトリのおうちになんて、いたくないよ‥。

‥こわい‥ヒトリは、こわいよ‥!



‥たすけて‥おとやちゃん‥!!)






「みぃちゃん?!」

ふと蜜羽に目を向けた響也は即座に異変に気付き、全力疾走で蜜羽に駆け寄ってきた。

けれど混乱する蜜羽には、響也の声さえ届いていないようだった。
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