時計仕掛けの宝石箱
「??!!」

勢い良く上体を起こしかけ、止まる。






否。






止められて、しまったのだ。



響也と蜜羽は、爛れたかのように赤黒い無数の手足によって、体を冷たい床に縫い止めてられていた。

腕も足も胴も、首さえも‥汚らわしく悍ましいソレらがびっしりとはびこっている。

そして、その腕の持ち主は‥教材室で見た、あの化け物だった。

(いつの間に‥っ??!!)

響也の視界いっぱいに広がる化け物は、息を切らせもせず、そこに存在している。

響也が恐れていた事態が‥今現実となってしまった。

歯を食いしばって、響也は己の失態を呪う。

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