時計仕掛けの宝石箱
「‥え‥あ、え‥?」
舌が上手く回らない事と、まだ状況が理解出来ない事が影響している。
生まれたての赤ん坊宛ら(サナガラ)の響也に対して、少女は微笑みを湛えた(タタエタ)。
「安心なさい。私達は敵ではないわ‥味方よ。もう、悪夢は終わるわ。
‥ここまでよく、頑張ったわね」
その、温かく包容力のある言葉は、まだ思考が追い付かない響也には届かない。
ただ、頬に触れた柔い手の温もりを感じた瞬間‥響也の瞳から、一筋の涙が流れた。
‥根拠はないが、救われたのだと、無意識に確信した涙だった。
少女は全てを悟ったかのように、頷く。そしてすらりと立ち上がり、美しく輝く瞳を響也に合わせた。
「私の名はエディリーン・クロウディア。機密機関・FGKより、あなた達を庇護すべく推参した、<狩人>。
ここに在る二人の命‥私が預かります」