時計仕掛けの宝石箱
エディリーンは胸の内に湧き上がる好奇と、言い様のない不穏さを抱いた。

眉を潜めて、そんな不快感から逃れるように視線を蜜羽に移す。彼女はエディリーンがよく目にする人間の姿そのものだった。

‥それが嫌に安心したの自分に、エディリーンはまた眉を寄せた。

「‥そ、んな‥。響也ぁ‥」

情けない声を上げて蜜羽は涙を流す。

行き場の無い感情が涙に変わり、さらさらと頬を伝っていく。

しかし、響也は決然とした態度を崩さなかった。

「蜜羽、お前の気持ちは痛いくらい分かる。こんなの認められないよな?

でもな、ずっと目を背けていたら‥俺達は死ぬんだ」

「‥死、ぬ?」

「あぁ。‥だから、俺はお前に分かって欲しいんだよ、蜜羽。

俺は生きたい。お前と生きて此所から脱出して‥また一緒に、生きていきたいんだ」
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