時計仕掛けの宝石箱
切実な響也の想い。何よりも温かくて優しい気持ち。

蜜羽は体を戦慄かせた。それは恐怖ではなく‥蜜羽の琴線に触れたからだった。

徐々に瞳の焦点が合ってきているのは、蜜羽の涙から目を背けた響也には見えていない。

「‥響也‥」

「まだ、受け入れないか‥?」

血を吐くように呟き、蜜羽の顔を恐る恐る伺った響也。それに対して蜜羽は‥ゆるゆると首を振った。

「‥み、はね」

「分かった、よ。どんなに酷くても‥これが現実、なんでしょ‥?」

私は、と口の中で呟いてから、蜜羽は真っ直ぐに響也の瞳を射抜いた。

「私は、生きたい‥こんなカタチで、死にたくない―!!」

蜜羽の涙が枯れた代わりに、今度は響也の涙が溢れ出る。

それに慌てた蜜羽を片手で制し、無理矢理笑おうと口角を上げた。

酷く歪んだ面持ちのまま、響也は良かった、と呻いた。
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