時計仕掛けの宝石箱
いつ、どこから、現れたのだろうか。それが分からない程に警戒心を緩めていた事にゾッとした。
大量の細長い触手をくねらせた細身の人型が、曲がり角の付近で悶え苦しんでいる。
人が干涸びたような、ミイラにも似たケダモノの額には、先程までエディリーンが操っていたナイフが飛び出ている。
そこから申し訳程度にチロチロと流れる黒い血液を中心に、全身を覆う触手が我先にと群がっていた。
ぶちゅぶちゅと不愉快極まりない音を立てて、触手はミイラの化け物の皮膚に潜り込んでいく。そしてその音と共に肥大していく触手。
―喰って、いるのだ。
蜜羽も響也もほぼ同時に、反射的に口元を覆った。
触手は己が主人の躯を貪り、あらゆる角度から食らい尽くしていく。元よりみすぼらしかった化け物の姿はみるみる内にボロ雑巾宛らの様になり‥。
遂には消え去ってしまった。
大量の細長い触手をくねらせた細身の人型が、曲がり角の付近で悶え苦しんでいる。
人が干涸びたような、ミイラにも似たケダモノの額には、先程までエディリーンが操っていたナイフが飛び出ている。
そこから申し訳程度にチロチロと流れる黒い血液を中心に、全身を覆う触手が我先にと群がっていた。
ぶちゅぶちゅと不愉快極まりない音を立てて、触手はミイラの化け物の皮膚に潜り込んでいく。そしてその音と共に肥大していく触手。
―喰って、いるのだ。
蜜羽も響也もほぼ同時に、反射的に口元を覆った。
触手は己が主人の躯を貪り、あらゆる角度から食らい尽くしていく。元よりみすぼらしかった化け物の姿はみるみる内にボロ雑巾宛らの様になり‥。
遂には消え去ってしまった。