やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・何でそうなるんですか!第一、いつも大和は、一緒にいたでしょう?」
あせる執事。
「・・・・そう言われれば、初めて龍一が泊まった次の日に、かあちゃんから、今日から俺と龍一は兄弟だって言われたしな。・・・・それじゃ、龍一は、俺の弟か・・・」
「・・・兄ですよ。」
「・・・・弟だろ?」
「・・・強い方が兄でしょう?」
「・・・よし、乗った!」
執事と組長は、満月が照らす中庭に下りようとする。
「や、やめてください。どっちが兄でも弟でもいいじゃないですか?」
私は、必死に執事と組長の間に入り止める。