やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「昨日の夜、大和が俺の部屋に来て見てたDVDで言ってたから覚えた。」
組長を指差す真木ヒナタ。
「馬鹿!ヒナタ!龍一に言うなって言っただろ!」
焦る組長。
「・・・明日、大和の部屋の総点検をしましょう。」
「・・・お願い・・・それだけは勘弁して。」
泣きそうな顔で執事に泣きつく組長。
私は、その様子を笑いながら眺めていた。
結局、その後、執事が、組長にお酒と私と真木ヒナタにお菓子を出してくれ、遅くまでいろんな事を満月に照らされながら話していた。
そして、私は、疲れもあったのか、いつの間にか眠ってしまっていた。