キミがスキ

少し歩くと小さなアパートが見えてきた。


「俺ん家そこだから…」


ーーーーガチャ


「入って…」


「お邪魔します…」


中は結構狭くて1人で十分な所。

シンプルに物が置かれている。


「タオルそこにあるから拭いて。それから飲み物ココアで良いよな?」


純何も聞かなかったのに分かるんだ……


私は頷いてソファーに置いてあるタオルを借り、少しして純が差し出したココアを受けとるとすぐに口に運んだ。


温かくてあまい…



純は自分のタオルを取り軽く拭くと私の隣に座った。


「………………」


「………………」



ダメだ…何か話さなきゃ…


「あの…」


「ん?」


「えっと…「とりあえず風呂入る?」


困る私に純は笑いながら言ってくれた。



私が頷くと純は立ち上がりタンスに閉まってあったジャージを取り出し私に渡した。



「サイズ合わないけど…着てないよりわましだろ?笑」


//////


「う…うん…」


私はジャージを受けとるとお風呂場まで案内してくれた。

「じゃあごゆっくり」


「うん…ありがとう…」



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