私の執事サマ
とっても美味しい料理に満足した私は、春樹に聞いていた《これからの事》について訊いてみることにした。
『馨さん、私これからの事についての話があると聞いていたのですが…』
『わかりました。これから説明しますね。』
と言って一呼吸置くと
『彩華さんには明日から立派なお嬢様になってもらうべく、様々な習い事をしていただきます。本当無理はさせたくないのですが…』
気まずそうな顔をしつつ馨さんは言った。
『パーティーなどがあった時に人々は私の娘として彩華さんを見てしまいます。パーティーは表向きは親交を深めるものですが、実際は次の仕事相手を見るという意味もあるのです。』
そっか…つまり私の行動が悪かったら馨さんの仕事に支障が出るんだ…
『わかりました。立派なお嬢様となるべく頑張りますね!!』
と言うと、馨さんは少し申し訳なさそうに
『ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません。』
と言っていた。