love letter~ヤンキーの彼氏~
でも、転校生の目には、さっきまでの冷めたような感じはなくて、無邪気な子供のように笑っていた。


口元が切れて血の出ていた跡がくっきりと残っているのに、そんな痛々しさを感じさせない表情で私を見てくる。


何なの?

さっきまでの気迫とか、恐ろしさとか、どこにいったのよ?


頭の中がパニック状態で、自分の髪をワサワサと掻いた。


「頭かゆいの?」



「そんなわけないでしょ!」


何なのよ、コイツ。


何か調子が狂う。何やってんのよ私は…。


転校生の顔を見ていると、変に私の心が賑やかにざわめき始めていくのを感じた。


無邪気に笑う姿が、そうさせるのか、理由はどうでもいい。


ただ、このざわめきを止めたいと思った私は、小さな抵抗をするように、転校生にプイっと背中を見せる格好をとった。


でも、ざわめきは止まる事なく、どんどん弾んでいく。


なんで?


次第に、顔にも熱を感じ始めて熱くなってきた。
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