短編集『固茹玉子』
転びそうになりながらも漸く靴を放り出し、やっと廊下に降り立つが、次に襲ってきたのは噎せ返る程の生活臭。

こんな中に半日も居たら、身体のあちこち、それこそ髪の毛から足の小指までもがこの臭いになってしまうだろう。


< 48 / 93 >

この作品をシェア

pagetop