究極のメソード
俺は男の手の中にある
レコーダーを見つめた。


男がボタンを押すと
さとみの声が流れてきた。


さとみの声。


なんだか懐かしい気がする。


「それから私は渡辺っていうんだ。
おっさんと呼ぶのはやめてくれないかな?」


おっさん…いや渡辺は
そう言ったきり黙って


さとみの声に聴き入っていた。


渡辺の言うとおり
さとみは楽しそうにしゃべっている。


俺も黙って
さとみの声を聞くことにした。
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