究極のメソード
「でもしばらくしてるうちに
私もその気になってきたというか…


もしかしたら
私って本当に教祖かも?


才能あるんじゃないの?って
思い始めてきたんです。


だって私の言葉に
涙を流してみんなが聞き入ってるんですよ。


手を合わして拝む人まで…


こっちは台本通り言ってるだけなんですけど。


少し調子にのって
アドリブでにこっと笑ったりすると


会場が一斉に沸くんです。


これって
その気になるなって方が
無理ですよね?



そのうち私はこう思うようになって
来たんです」


思わず唾を飲み込む俺。
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