究極のメソード
俺は頭を抱え込んだ。

どっちも嫌だ…

しかしこの男は本当に得体のしれない力を
持っているようだ。

俺はあんなに意気込んでいたのに
目の前の無防備な死神にナイフを突き立てられなかった。

まるで見えない壁が存在しているかのようだった。
それに考えてみれば

あの死神のカウントダウンで
さとみは息を引き取った。

そんなこと死神でもなければ
出来そうもない。

無理なのか?
運命に逆らうことは…

二つの提案のどちらかを
俺は絶対に選ばなければならないのか?


「あなたは選ばなければなりません。
ふふふ…」


まるで俺の心を見透かしたかのような
死神の言葉を全身に浴びたおれの眼の

生気がだんだん失われていった。
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