真夜中の向日葵
晶の舌が耳の内外を這い回り、背筋をざわざわと粟立たせる。


息の音が、囁く声が、神経を麻痺させていく。


「―っ…そう かもしれない…けど……ぉ…」


渚の吐息混じりの声も段々と切なげなものへと変わっていった。



晶は耳から首、鎖骨と順に舌を滑らせて、右胸の小さな突起をその歯で捉えた。


身体に、電流が走る。


渚の反応を楽しむような素振りすら見せながら、晶はもう片方の突起を右手の指で摘まんで弄り始める。


思わず声が歯と歯の隙間から漏れ出した。



渚は自分の奥の方から何か熱いものがふつふつと沸き上がってくるのを感じた。


乳首はいつの間にかツンと上向きに尖っている。


中が熱くなるにつれて、肌の表面はますます敏感になっていくようだった。



「――渚って結構感度いいよねー…今の下の状態わかる?」


渚にしてみれば自分のことなのだからわからないはずもないのに、晶はわざわざ指で膣液を絡めとって渚の口元に押し当ててきた。


口の周りに塗りつける。


唇がグロスをつけたように艶やかに濡れ光る。


晶は自分の舌でそれを丁寧に舐めとりながら、ますます熱く膨れ上がった渚の陰核を爪で刺激した。



「あっ……!…ゃ…っ……晶……っやめ…っ!」


陰唇の間から溢れだした膣液がゆっくりと臀部の割れ目をつたってシーツを濡らす。


「あーあぁ、またシーツ汚しちゃってー…」


晶は薄く笑うと、渚の脚を押し広げて股間に顔を埋めた。

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