蒼がみえる星


チュン…チッ、チチチ……


「んぅー。…いたっ。」

眩しさに腕をあげると背中に痛みが走った。


ここどこだろう―――

昨日アイツ等から逃げてて、……あぁ私、ここに落ちたのか



周りを良く見ればここは動物を取るための罠だ。それにしても大きい…人間が入っているというのに軽く足が伸ばせる。



それにしても、でるためには上まで何メートルか登らなくちゃいけないみたい。


「はぁー、どうするか。」


色々考えても無駄なように思え、とりあえず登ってみよう。

…、…ザーー  …、…、…ザーー


はい、むりー。
まっ分かってたけどね。


何度やっても出られないとわかったらこりゃもう……誰かを待つしかない








何時間経ったかな、まだ30分も経ってないかも―――


「…――」

ん? 

「なっんで俺なんだよ」

えっ!ほんとに人が来た。


嬉しいけど昨日の奴等でないことを祈る。



ザッザッザ

足音がすぐ上で止まった。



< 2 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop