蒼がみえる星
チュン…チッ、チチチ……
「んぅー。…いたっ。」
眩しさに腕をあげると背中に痛みが走った。
ここどこだろう―――
昨日アイツ等から逃げてて、……あぁ私、ここに落ちたのか
周りを良く見ればここは動物を取るための罠だ。それにしても大きい…人間が入っているというのに軽く足が伸ばせる。
それにしても、でるためには上まで何メートルか登らなくちゃいけないみたい。
「はぁー、どうするか。」
色々考えても無駄なように思え、とりあえず登ってみよう。
…、…ザーー …、…、…ザーー
はい、むりー。
まっ分かってたけどね。
何度やっても出られないとわかったらこりゃもう……誰かを待つしかない
…
…
…
何時間経ったかな、まだ30分も経ってないかも―――
「…――」
ん?
「なっんで俺なんだよ」
えっ!ほんとに人が来た。
嬉しいけど昨日の奴等でないことを祈る。
ザッザッザ
足音がすぐ上で止まった。