天然100%
「美姫が可愛いってゆうのもある」
「あたしが可愛い!?」
「うんっ」
「どこが!?」
美鈴は焦ってるあたしを
見てクスクスと笑った。
「雰囲気とかかな?」
「かな?ってなによ」
「あははっ・・・」
美鈴の笑顔が固まった。
美鈴の視線の先には
医務室があった。
「しっ・・・」
美鈴は口もとに指をあてた。
あたしはごくりと唾を飲んだ。
「近づいてみよっ・・・」
美鈴は小声でそう呟くと
医務室に近づいていった。
あたしも慌てて後に続いた。
医務室のドアに耳を当てると
誰かがしゃべってる声が聞こえた。
「・・・美姫ちゃんは大切だよ・・・」
遊斗の声だ・・・!!
あたしは耳を澄ました。