３人の き も ち

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「これ、渡してくれってさ。」

圭吾が淡い色の封筒を映樹に手渡す。


２年になって、告白されることが増えた。

中学の頃は、誕生日プレゼントを早苗経由で受け渡されていたし、高一の時には伸が運んできた。


でも告白されることは無かったから、軽い気持ちで受け取っていたし、実際お礼を言うだけで相手も満足してくれていた。と 思う。


面倒なのとうんざりする思いで、黙って圭吾から受け取る。


こんな物貰っても困る。

自分の想いは変わらないし、断るのも、結構気を使う。

何より、早苗の耳に入ることが、一番嫌だ。



ちゃんと返事してあげて。
可愛い子なのに、断るの？


俺の気も知らないで、そんなこと言われるのは、…沢山だ。