初恋ドロップ
―月日は流れて
とうとう劇の前日
「はい!今日は本番どおりに全部通して進めるわよ―!!
気合い入れてよ―っ」
監督の麻理子の声にいつも以上の気合いが込められている
本番に着る衣装を着て、化粧をしている美紀は凄く綺麗だ
女の私から見ても
見とれてしまうくらいに
「紗裕~どうしよ~
緊張してきちゃったよぉ」
「美紀なら大丈夫だよっ
練習通りにすればいいんだし」
「そっそうだよね!
で、でもさあ~」
美紀は少し照れたように手を
もじもじさせている
「どうしたの?」
「だって、今日は―・・」
美紀は私にコソっと
耳元で囁いた
――――――
―――――
「浅野君と今からキスしちゃうんだよっ?!
絶対好きになっちゃうよぉ」