初恋ドロップ


そして、礼と流花

心配してくれたみんなに自分の気持ちを伝えた。

「私、会いに行くって決めた」


「・・・紗裕がいいんやったらうちはいいと思う。」


流花は少し顔を俯けながら呟いた。

やっぱり子どもを捨てた母親に会いに行くなんて心から賛成はできないよね。




「―・・・ッ俺は反対や!」

沈黙した空気を破り礼の声が屋上に響いた。



「住所書いた紙とか渡しといて、こんなん矛盾しとるって分かっとる・・・

やけど!

・・・まさか、お前が会いに行くなんて思わんかったんや」



「礼・・・大丈夫だよ?
私、お母さんに新しい家族がいたって―・・・」



「ちゃうわ!!
・・・お前はなんも分かってないんや!あんな母親に会わんでいい!」


礼の言葉を聞き流すことができなかった。

―あんな母親


「っ!!礼には関係ないでしょ!お母さんのこと何も知らないくせに!」


礼は応援してくれるって思ってたのに・・・

何でそんなこと言うの?


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