ペンギンと黒猫
翌日の黒猫
カラーン♪ カラーン♪ カラーン♪…

澄み切った音色だ。
従兄弟の街にある時計台の鐘の音が、結婚式に華を添えてる。

『結婚おめでとう!』
『綺麗な嫁さんだなぁ…』
『お前、しっかり守ってあげろよ!』
『新婚旅行は何処に行くんだい?』

沢山の人からのお祝いの言葉を、 恥ずかしそうに聞きながら、従兄弟が花嫁さんと歩いている。

生き生きとした顔だ。

一方 俺は眠すぎて死にかけの顔。

結婚式当日。

俺は朝一で従兄弟の部屋に行き、泥棒を捕まえた事を話した。
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