甘い蜜
恐る恐る聞いてみると敬夜さんは頷く。
「誕生日プレゼント」
「っ……」
やっぱり……
「それと」
すっと敬夜さんは私の手から自分の手を離す。その下に見えてきたのは。
「もう一つ、プレゼント」
キラキラと輝く、指輪。
結婚指輪の反対の手にしっかり填められていた。結婚指輪より派手だよ?
私は、指輪とドレスを交互に見つめ、指輪をしている手を自分に近づける。
「気に入ってくれたか?」
「………勿論」
大好きな人に贈られたものを喜ばない人はいないと思う。
でもやっぱり、こういう高価なものにいまだに慣れない自分がいるから、少し気が引けてしまうのも確かだ。