甘い蜜
もし今から会社に行って、麻理亜が目が覚めたときにいなかったら、麻理亜はどうなるだろう。
きっと寂しくて泣いてしまうかもしれない・・・。
そもそも、俺自身が仕事に身が入るか?
「………今日なんか会議あったか?」
[?午後に一つ入ってますが?]
「すまないが、明日に延期してくれ」
[………理由を]
「麻理亜が熱を出してな………1日側にいてやりたいんだ」
ありのままを葛城に話すと、暫しの沈黙の後、分かりました、と返事がくる。
「すまないな」
[奥様が御病気なら仕方ありません………明日はきっちり働いてもらいますよ]
「わかってるさ」
クスリと笑って俺は電話を切った。葛城は有言実行派だから明日は馬車馬の如く働かされるだろう。