甘い蜜



もし今から会社に行って、麻理亜が目が覚めたときにいなかったら、麻理亜はどうなるだろう。
きっと寂しくて泣いてしまうかもしれない・・・。


そもそも、俺自身が仕事に身が入るか?


「………今日なんか会議あったか?」

[?午後に一つ入ってますが?]

「すまないが、明日に延期してくれ」

[………理由を]

「麻理亜が熱を出してな………1日側にいてやりたいんだ」


ありのままを葛城に話すと、暫しの沈黙の後、分かりました、と返事がくる。


「すまないな」

[奥様が御病気なら仕方ありません………明日はきっちり働いてもらいますよ]

「わかってるさ」


クスリと笑って俺は電話を切った。葛城は有言実行派だから明日は馬車馬の如く働かされるだろう。



< 375 / 458 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop