甘い蜜
「は?」
唖然としていると、麻理亜は母さんに連れられてどこかへ行ってしまった。
「……なんなんだ」
首を傾けながら、何時までもここにいるわけにもいかないし、とりあえずリビングに行くことにした。
何だか普段の家の雰囲気より浮きだっているような気がする。
不思議に思いながらもリビングへ行くと、母さんの言ったとおりに親父がいた。
「親父」
「敬夜か。麻理亜ちゃんは」
「母さんにつれて行かれた」
「はは、そうか」
親父は、やっぱりかと笑う。
「母さんは何がしたいんだ」
「母さんだからな」
言葉のキャッチボールになってない。