甘い蜜



それに、ピクリと反応する俺と龍。


カチリと機械音がしたのは気のせいか。


「………騒ぎを起こさないでくれよ?」


学が牽制して、龍は渋々頷く。
俺は、苦笑しながら、歩き出した。
麻理亜の元に。


ざわざわと人の声で溢れているのにも関わらず、麻理亜の声はしっかりと俺の耳に届いていた。


「………だから、私達は貴方達に付き合う程暇じゃないの」


珍しく、苛立ちを露わにしている麻理亜。
その後ろに隠れるようにしながら顔だけ出して、麻理亜に同意するように何度も頷いている美空さん。


「いいだろ?里中、て知らない?」


麻理亜達二人に群がっていた男は二人。その内の片方が厭らしい笑みを浮かべながら話をする。



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