甘い蜜



それから、壱斗が飽きのくるまで話をした。必死に言葉を引き出そうとする我が子は本当に愛らしいと思う。
こういうのを親ばかとでも言うのだろうか。


外を見ると、すっかり陽は沈んでしまっていた。


「よし、壱斗。ハンバーグ食べにいくか」


壱斗の会話も少なくなってきたので切り出すと、壱斗はすくっと立ち上がった。


「ハンバーグ!!」

「その前に、片付けしなくちゃな?」


リビングを見渡すとおもちゃが散らばったままになっている。壱斗は元気よく返事をするとせっせと後片付けを始めた。
まだ幼いのにだだをこねないで後片付けもしっかりできるのは麻理亜のしつけのお陰に他ならない。


「今日はね、パパがいなくて寂しかったみたいだよ?」


後片付けを見守っていると麻理亜が口を開いた。


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