甘い蜜
「着替えは置いておくから」
連れてきた山内をバスルームに連れて行き、着替えを持ってきてやる。といっても女物なんて持っているわけなく、仕方なく俺の小さめの服を着せることにした。
「ありがとうございます」
「じゃあ俺はリビングにいるから」
「はい」
山内をバスルームに置いて俺はリビングに向かう。
上がってきたら温かい飲み物を飲ませた方がいいなと思いながらスーツを脱ぐ。
リビングの隣は寝室だからスーツをなおしに寝室へ、クローゼットを開け、中に下げてあるハンガーにかけていると、携帯が振動した。
目だけで携帯を見ると、着信。
しかし、相手を見て俺はその電話には出なかった。