病んでるあの子に愛されて。
ファーストフード店についた俺ら。

俺はポテトとコーラ、彼女はトマトジュースを頼んで席についた。

「頂きまーすっ」

俺はポテトをもぐもぐ。

彼女はトマトジュースをじ~っと見ながら動かない。

「飲まねーの?」

「うん。トマトジュース嫌いだから」

「じゃーなんで頼んだの?」

「赤色が好きだから」

と彼女はクスリと笑いながらコップに人差し指を入れた。

え!?
え!?
何事?!

俺は食べていたポテトをポロリと落とした。

「赤色ってすごーく綺麗な色だと思いません?」

しまいには彼女はコップの中に入れて指を取り出し、指についた薄い赤色を見て笑いだした。

「うふ。ふふふ」

「は、ははは」

何故かつられて笑いだした俺。

もちろん恐怖で引きつっている。

や、やばくねこの子。
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