Could you love me? ~ツンデレ王子に恋をして~


店内には10人ほどが座っていて、皆が2人以上で来ていた。


なんとなく居ずらくなったあたしは少しその場でどうするか考えてからレジに行き会計を済ませた。


お店を出てみると、さっきよりは少し涼しくなっていた。



「どこいこっかなぁ」


もう6時というのに人の数はふえていた。



薄着の人、厚着の人、子供から大人までいろんな人で溢れる中である人物が目に入った。



矢沢涼‐ヤザワリョウ‐


あたしが通っている高校で王子といわれる程女子からの人気がある。


確かにスタイルは良い、しかも整のった顔立をしていて、いかにもモテそうな雰囲気だ。


でも、あたしにはどうでもいい人だった。



どうせ暇だし・・・、ついてっちゃおうかなぁー。


バレないように、少し後ろを歩いてゆっくりと王子のあとをおいかけた。


「あっ、あたしのこと絶対知らないよね!だったらバレないかぁー」


王子の後ろ姿は何か寂しそうに見えた。


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