蒼い月
♪キーンコーンカーンコーン
どれだけの時間が経っただろう?
もう4時間目が終わっていた。
まるであたしは抜け殻のように
ただただ涙が流れていて。
そして...
この頃のあたしはまだ...
アメリカ行きを教えてくれなかった
そんな晴輝にただただ
怒りを覚えていたんだ。
何も晴輝は悪くないのに。
「ねえ」
あたしは晴輝を見詰め、言った。
「アメリカ行くの?」
「...何でそのこと...」
「質問に答えて。
アメリカに行くの、行かないの」
「まだ迷ってて...」
「行ったら?」
このときのあたしは
どれだけ冷たい心をしていただろう。
「行けばいいじゃん、
アメリカでもどこでも」
「飛鳥..俺は..っ」
「あたしにはもう関係ない。
晴輝がアメリカへ行こうが何だろうが
有名になろうが何だろうが...
関係ない」
違う。
こんなこと言いたいんじゃない。