蒼い月

本当はもっと明るく言いたくて。


応援したくて。


相談に乗ってあげたくて。


いや、相談しあって。


なのに..とまらない。


今までの不安、怒りが


全部全部とどめなく流れる。



「飛鳥には関係ないけど...」

「関係ないけど...なに?
結局は逃げてるんじゃん。
夢から、現実から逃げてる。
晴輝ってそんな弱虫だったんだ。
ほんと見損なった」

「...お前に何の権利があんだよ」

「え?」

「お前に何の根拠があって
そんな偉そうなこといえんだよ!」

「たしかに逃げてるかもしれない。
弱い奴かもしんねえ。
けどお前に関係ねーだろ?
もう...他人だろ」



そういうと晴輝はいなくなった。


他人。


たしかにそうだけど。


何で優しくいえなかったんだろう?


『応援してる』


その一言がいえなかったんだろう..?


あたしは一体...



何をしているんだろう...?
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