きみの世界は。

その水をまた拭い、
前を見やると水溜りの中央に
靴や服を汚したまおがいた。

水面に広がる波紋は
もうすでに静まっており、


そこは空を映し出していた。


「ちゃーき。
 …飛んでるみたいでしょ?」


「…あぁ…うん」
 

確かにそう見えた。

まるで、
飛んでいるみたいだった。

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