黒き手が…
なるほど、と納得。

中は月の光が差し込み、薄暗かった。

僅かに埃臭いが、それでも気になるほどではない。

「うん、やっぱりちょうど良いわね」

「何がよ。アキ、そろそろ説明してちょうだい。ここで何をやるのよ?」

「あっ、そうそう。実はね」

アキの説明はこうだった。

まず一人ずつ、部屋の隅に行く。

そして一人ずつ壁伝いに歩き、前にいる人の肩をタッチする。

タッチされた人は歩き出し、また前の人の肩をタッチする。

タッチし終わった後は、その場で待機。

そうやってグルグルと部屋を回るのだと。
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