Sky Blue-同じ空の下-
その夜はチカと同じベッドで寝た。
夢を見た。
悲しい悲しい夢を…
私は必死に離れる廉を追っかけていた。
でも、前にはチカと純が私を廉に近づけなくするように立っていた。
走っても走っても距離は縮まなくて。
分かれ道に来たとき慧が出てきた。一方の道を廉が、もう一方の道を慧がゆっくりと歩いて行った。
私はどっちに行けばいいのか分からなくて。
結局その場に立っていた。
『碧…』
「アッコ、」
そう言った瞬間に鈍い音がして、頬に激痛が走った。
『サイテー、』
凄く凄く怖い声だった。でも、続ける言葉はとても優しく悲しい声だった。