海と少女と介護士と
そして最終日。
俺はすぐさま海羅の元に走って行く。


「海羅!!晴れたぞ!!」

「うん!!」


いつもの様に窓のそばに青色の本を持って微笑んでいる。
俺はその姿を見て安心して海羅に言った。


「海羅!!!今から海行くぞ!」



そんな俺の言葉に海羅は思考停止。


「おーい、海羅ぁー?」


目の前で手をヒラヒラさせると我に返ったように海羅が反応した。


「海??」

「あぁ。」

そして俺は海羅の本を取ってページを開き


「ここに行くんだ!!」


と言って海羅の頭をなでた。
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