クロスロードラヴァーズ



「梓っつうのは、この間、病院に一緒に来てた奴だろ?その彼氏は……まさか、此処梨 聖河とかいう名前じゃねえだろな?」


「ううっ……ち、ちゃうわ!」


「否定しても顔に出てるぜ、郁。さっさと吐いちまえよ。」


火槌に追求され、郁は数歩後ずさる。



「ほ、ほんまにちゃうって!そ、それに、オレの悩みが何やろうとあんさんには関係ないやんか!」


「ツレねえこと言うんじゃねえよ、郁。せっかく、俺様が協力してやろうって気になったんだぜ?」


「えっ……協力やて?」


警戒するように身構えていた郁は、肩の力を緩めて火槌を見つめる。



(協力って……こないな俺様主義で他人に手ぇ貸すとかは絶対ごめんや言いそうな男が協力するって?)


「今、心の中でムカつくこと考えたろ。」


「へっ?か、考えてへんよ!」
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