クロスロードラヴァーズ


「嘘言ってどうすんだよ?バレたところで、問題は無え。時神グループの力は絶大だからな。何とかなる……いや、何とかしてやるぜ。」


「ま、待ってや、火槌はん!オレのために……そこまでしてくれへんでええって!」


じゃあなと左手を上げて立ち去ろうとした火槌に、郁が後ろから声をかける。

火槌はピタッと立ち止まり、振り返った。



「おまえのためだから、やってやんだよ。他の奴のためになんぞ、頭下げられてもやらねえ。」


「火槌はん……。」


「そん代わり、上手く行ったら郁は俺様の女だからな。約束しただろ?」


「へっ?や、約束なんかしてへん……あっ、最後まで聞いてや、火槌はーん!!」


郁は声を張り上げたが、火槌は今度は振り返らずに公園から去って行ったのだった……。
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