クロスロードラヴァーズ
(くっ……意識が……)
ドサッと自分に倒れ込む聖河を片腕で抱え、周りの人間がざわめく中、火槌は颯爽と出口のドアへと闊歩していく。
だが、運が悪いことに担任教師とかち合ってしまった。
「こら!授業が始まるというのに、教室から出て行くとは何事だ!?」
「うっせえな……。時神グループの援助打ち切っちまうぜ?」
怒鳴る教師にそう啖呵を切り、教師が怯んでいいる間に火槌はどこへともなく走り去っていったのだった……。
「……うっ。」
「よう、気が付いたか、相棒?」
数十分後。
聖河が目を覚ますと、隣にはごつごつした白い地面に寝転ぶ火槌の姿が見えた。
黄縁のメガネは外し、いつもはめている金色グラサンに戻していた。
「時神……お前、何ということを……っ……。」
「そんなに怒るなって、相棒。授業サボって屋上で昼寝っつうのも、たまにはいいじゃねえか。」