クロスロードラヴァーズ


「時神の恋も叶う……?どういうことだ?」


火槌は気分を害したように、左右非対称に顔をしかめた。



「質問ばっかしてねえで、少しは頭を柔軟に使って考えてみろよ、相棒。俺様が一目惚れした女……的場 郁は、相棒の好きな女……梓のいとこで、そいつのために何かしたいと考えている。そこに俺様が登場して、梓と相棒の恋のキューピッドになる。すると、郁は俺様の手腕に惚れ込み、ゆくゆくは俺様の嫁になるっつう算段だ。」


「……計画を立てるのはいいが、おまえのペースに自分と梓、それから郁を巻き込まないでくれ。」


「まあ、いいじゃねえか。全員、幸せになる素晴らしい方法だぜ?」


どこがだと聖河が突っ込むが、火槌は涼しい顔で聞き流す。
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