オフィスレディの裏の顔
　私たちは初日の出スポットに到着すると、車を止めて海辺まで歩いて出た。初詣みたいに人混みを予想してたけど、ところどころ人がいる程度でしかなかった。もしかすると海岸が広いからそう見えただけかもしれない。左右どちらもずーっと先まで砂浜のところどころ人が固まっているくらいで、その大半は新年早々波乗りにきたサーファーだった。私たちは石階段に座って静かに日の出を鑑賞した。
　朝市をブラブラしたあと、房総半島をぐるっと回ってところどころ立ち寄りながらドライブし、夕方頃に木更津の回転寿司に寄って食事をして、家についたのは夜22時くらいだった。よっちは明日朝に帰省するので、私は家まで送ってもらってバイバイした。

「正月１人はさみしぃやろ？本当は一緒に連れていきたいんやけど、実家狭くてな、寝るスペースないんや、ごめんな。」

「気にしないで。私１人は慣れてるから。」

でも本心は、よっちの実家に行ってみたいと思っていた。

「じゃ、気を付けてね。」

「今日はゆっくり休み。」

「うん。」

よっちとバイバイしたあと、私は家に戻ってすぐ疲れて寝てしまった。
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