オフィスレディの裏の顔
男の子たちと業務でかかわることはほとんどないけど、一緒に飲んで仲良くなれば、仕事中でもすれ違う時に話をしたり一緒にランチに行ったりするようになる。けれど高野リーダーはそれを嫌がった。

「水沢さん、彼らとランチに行ったり飲みに行くのは控えてください。」

「どうしてでしょうか。」

「誘われたなら仕方ないので行ってもよいですが、事前に私に言うように。それから私のチームの話をしないでください。」

いちいち許可が必要?ランチを誰と食べようが勝手じゃない!業務のことだってみんなに話されてまずいことってなに?いじめのことがバレてしまうと困るから?それとも彼らの中に好きな人でもいて嫉妬してるの?当然その日のランチでそのことを彼らに伝えた。

「ホントめんどくせー女だな。」

「気にするなよ〜。」

みんな口では軽く言うけど、実際仕事がやりずらくなるのは私だ。私は少し怒り口調で言い返した。

「彼女、あなたたちのうちの誰かを好きなのよ。誰でもいいから早く付き合って黙らせてくださいよ!」

「おい〜冗談キツいって〜。」

今日を最後に私は男の子たちとランチに行くのをやめた。せっかく見つけた会社での楽しいことも、私には許されないのである。あ〜ストレスがたまる!
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